二度目のコーヒー

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人生二度目のコーヒーは高校時代に同級生を迎えに行った時。
母上が
「(息子は)まだ支度が出来ていないので」
中で待つようにと促され、上がらせてもらう。ふかふかのソファーから、向こうキッチンにサイフォンで作るコーヒーが見えた。よく、「サイフォンは化学の実験を見るような」と形容されるが私も例外ではなかった。視覚的効果は大である。香りも十分に漂う。旨さへの準備運動は十分になりまた、旨くない筈もない。それとは別に本物のコーヒーが家にあるなんて(お医者はいいな)と羨ましく思った。同級生は開業医の子だった。居間と診察室をつなぐインターホンにも驚きだった。遠くの人と手放しで話ができるのだ。
その同級生の母上は今も時折 チェンバ ロにきてくれる。昔の話をよくするのだが、当時よくご馳走になったのが生まれて初めて飲んだブルーマウンテンNO.1だと知らされた。今なら、ブルーマウンテンNO.1をサイフォンで入れるなんてと思うのだが、当時の私ときたら砂糖もミルクもたっぷり入れ、ほぼ黄色いコーヒーにして飲んでいたのだ。
もったいない!

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