JAZZな理由。

毎年のようにチェンバロのBGMは何がいいかと悩むのです。

いっそBGMなしでもいいのではなどと考えたりします。オーナーとしては趣味の押し付けをしてるようで気が引けるところもあるし。欧米のCafeやBar。私がみた映画ではまったくBGM流れていません。お客様の会話がなけれな「シーン…」と静まり返り会話があると「ザワザワ…」。お客さんがジュークボックスにコインを入れるシーンはあったような気がしますが。何れにしてもお客様のなさる事。

ではBGMありの場合。日本では音楽なしでは静まり返る。声を潜めないと会話の内容が隣の人に聞こえると気を遣ってしまう。また会話が途切れたときの、静けさ=気まずさ のような感覚。そこでBGMを流すようにしたのが始まりではないかと勝手に考えています。

また店側としては、内装や店の雰囲気に合った音楽を流すことによって少しでも心地よい時間を過ごして貰えたら素敵だなと、おもてなしの心遣い。

邪魔にならない程度の音楽というのは意外に難しい。音量、テンポ、ジャンル。店名のチェンバロは楽器の名前。チェンバロはクラッシックで古楽器的で地味目かキンキラ賑やかで静かすぎるか耳障りになりがちなのはとても残念。暖かさのようなものが足りない。一般にクラッシックの威厳はは緊張感を強いるところがある。アップテンポの音楽も落ち着いて本を読んだりするのには向かない。遅すぎると眠くなってしまう。音量は邪魔にならない程度でテンポはミディアムフォービートがいいようです。暖かさや癒しを感じるのは人の声などアコースティックなもの。

こうして選んでいくとボサノバやジャズに辿り着きます。ジャズも色々様々なのですが、条件にかなったジャズをチョイスしたら約350曲。先のような条件でこの数が直ぐに見つかるのはジャズだけではないでしょうか。改めて、ジャズって人間用だなと思います。他のジャンルも500曲程あるのですが人間の悲喜交交というか常に血が通っていると感じるのはジャズ。恐らく演奏者は自ら演奏を楽しんでいてウケ狙いとかカッコつけをしていないのではと想像できます。おまけに、古い録音でも音質やプレイヤーのレベルが非常に高い。この人間らしさとクオリティーの高さが、毎日聞いても飽きない要素かと思います。

そうなると変なのが「チェンバロ」という店名。楽器の名前なので厄介です。チェンバロが聞けると思って来店なさる方ごく少数ですがいらっしゃいます。チェンバロの曲も30曲程度はあるのですが前記の理由で中々かかりません。どうしたもんでしょ。30年以上続いた名前を今から変えるのも混乱を招きそうだし。結局はオーナーの趣味の押し付けになっちゃいますね。(^^ゞ